あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。

また、1/1に発生した能登半島地震で被害に遭われた方々に対して衷心より哀悼の意と迅速に復旧活動が進むことをお祈りいたします。宮城も2011.3.11に大規模震災を経験しておりますが、その記憶も風化しつつある時に今回の地震が発生しました。これを対岸の火と思わず、気を引き締めていつ起きるか東大のエリート様が莫大な予算を浪費しても判断がつかない地震に備えましょう。起きてからが勝負です。

　災害に強いとの大手ベンダーの吹聴で、クラウド化が進んでおります。国も何やら後押しをしているようです。別にクラウドでも良いのですが、クラウドなら大丈夫と脳みそを使わないものは如何なものかと思い、震災当時を思い出してみましょう。

　クラウド化のメリットはデータが自社にないので、火災や水害時に被害を受けにくいというものです。リモートでの作業ができるともベンダーが説明しますが、会社の経理情報を会社外に持ち出しますか？そんなフランクな会社見たことありません。なので今回はデータの保全性に絞って考えてみます。

震災時に発生するのは「停電」と「回線断」です。

「停電」ですが3.11で当社は1週間停電となりました。1週間停電すると携帯の基地局のバツテリーも切れます。街灯もついていないのでとても夜空がきれいです。停電についてはソーラーパネルが有効と語る方もいますが、それは昼の話であって、夜は蓄電池が無いと結局闇の中となります。

電気自動車から給電という方もいますが、家の電気を通常通りに使用すれば1日で「電欠」となります。

電気自動車は発電するわけではありません。当方が考える有効な対策はディーゼルエンジンの車でコンバータを介して電力を得る方法です。ディーゼルが良いのは灯油も燃料として使用できるのでガソリンと比較して保存が容易です。走行すると脱税となる可能性がありますが、緊急時なのでそこは目をつぶって頂ければと思います。

「回線断」についてですが、光ファイバーは強く引っ張られると千切れます。電柱を経由している場合、地震の振幅によっては、簡単に千切れてしまいます。震災時の混雑であれば一定期間落ち着けば利用できるようになるかと思うのですが、断線した場合、なんともなりません。

光ファイバーの敷設方法は電柱と地下埋設があります、地下埋設の場合、千切れた箇所の特定に時間が掛かる場合があります。こちらはNTTが決めることなので個人としてなんともできませんが、埋設の場合復旧に時間が掛かることを覚悟しておく必要があります。

また、回線の契約方法によっても復旧に差が出ます。契約には「回線とプロバイダ別々」と「コラボ」の二種類があります。コラボは例えばNTTコミュニケーション、ビッグローブが主として契約するようなものであり、別々に契約した場合と比較して毎月数百円安くなるのが多いようです。

当社は別々に契約しています。理由はNTTと回線契約をしている場合、365日24時間故障トラブルに対する問い合わせが電話で可能です。コラボはweb経由が基本です、ネットに繋がらないのにweb経由…

繋がらないので、修理工事が後回しとなります。私の経験ではコラボで2か月修理まで時間を要しました。因みに当社は別々、コラボの2回線があり、別々は比較的早く復旧したので大きな被害はありませんでした。いくらクラウドで安心と言っても、ネットに繋がらなければ使いようありません。

より安心感が欲しいのであれば、モバイルルータもしくはスマホにテザリング機能を付加しておくのも良いかもしれません。パケットに制約があり、高額になる場合があるのと通信スピードが遅い場合もありますが、背に腹は変えられません。ご検討ください。

最後にもう一点、クラウド業者がデータを喪失/漏洩する場合もあります。漏洩はもってのほかですが喪失は当社も経験があります。某ソフトバンク系のサーバ業者です。当社は被害は無かったのですが、当社のお客様が被弾しました。まっ、ソフトバンクなんでね、半島系の人は穏やかな人が多いので特にクレームも無く、補償も無く、サイトにお詫びの文書が載って終わりでした。喪失原因はオペレータの人為的ミス、所謂チョンボです。データコピーを取る際、マスター側を上書きするというしびれるものでした。半島なんで日本人のデータなんか「トン」な訳です、気を付けましょう。

半島以外でも、データ喪失については利用規約で補償しないと記載されている場合もありますので、十分に気をお付け召されよ。

今回はここまでです。

バックアップについてはご相談に乗れるかと思いますのでお問合せ宜しくお願い致します。