リカバリ/回復ドライブ/システム修復ディスクの違い

【リカバリ】
リカバリとは、パソコンを工場出荷時の状態に戻す作業で、これを行うことでインストールしたソフトウェアや作成データなど購入後に加えられた変更が全てリセットされます。
つまり、購入した状態に戻ります。
ハードディスクが物理的に破損した場合に必要となります。

【リカバリメディア】
リカバリメディアとは、パソコンを工場出荷時の状態に戻すためのシステム(リカバリ機能)を持つメディア、具体的にはCDやDVD、USBフラッシュメモリのことを言います。
最近のパソコンは内蔵ハードディスク内にリカバリ領域を持ち、リカバリメディアを使用することなくリカバリを実行できるものも存在します。
しかし、パソコンに不具合が発生してリカバリ領域にアクセスできない場合やHDD内のリカバリ領域を誤って削除した場合など、その機能が使えなくなります。
ちなみに、一昔前はパソコンにリカバリメディアが付属しましたが、現在ではパソコン購入後にユーザーが自らこれを作成する方式が一般化しています。
数千円で買えるので、標準付属品としてくれても罰は当たらないと思うのですが、メーカけちっています。

【回復ドライブ】
役割はリカバリディスクと同じです。

【システム修復ディスク】
Windows7からOSの標準機能で作成できるようになりました。
パソコンが起動できなくなった場合、このシステム修復ディスクを使って“システム回復オプション”を起動させ、そこから起動のトラブルを修復したり、外付けHDDに別途作成したバックアップ(システムイメージ)をもとにPCを復元させることができます。
リカバリを行うこともできますが、回復ドライブやリカバリディスクとは異なり工場出荷時のイメージを持たないことが最大の特徴です。
よって、システム修復ディスクを使い回復オプションを起動してリカバリを行う場合はPCのHDD内のリカバリ領域のイメージを必要とするため、誤ってこれを削除してしまった場合やHDDそのものに不具合がある場合はリカバリを実行できません。

【最後に】
パソコンを購入するとき、買えるのであればリカバリディスクを買う(2,500~4,500円のプラス※Dellの場合)。
買えないならなるべく早くリカバリディスクを作る。(DVD4枚くらい、USBメモリは16GB)
修復ディスクを過信しない、リカバリできない時のショックは甚大。
データは定期的にバックアップを取る。出来れば自動で取るように設定しておくと安心。

OSレベルのトラブルなら内蔵のリカバリ機能から再インストールできますが、HDD自体が故障するとリカバリメディアが必要となります。
富士通とNECは後からでも購入できますが、東芝が販売を停止し、その他のメーカーは買うこと自体できません。買えても1万円位します。
パソコンは長く使うものですから、安心を担保するとおもって我慢して作りましょう。

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